蕎麦猪口に蒔絵/2021.11.6
仕上げの細工に迷っていた変わり塗りの蕎麦猪口に、蒔絵を施しました。色漆などを何層も塗り重ね、炭で研いで模様を出す津軽塗に似た、変わり塗りの蕎麦猪口があったのですが、最後のひと細工として、側面に一部だけ蒔絵をしたいと思いデザインを思案していたものです。
昔から宇宙の仕組みやダークマター、超新星爆発などのコズミックなものに惹かれていて、今回の蕎麦猪口の変わり塗りも、そんなイメージから塗りを重ねていたのですが、
ふと、宇宙を流れる河のような、炎のような、ビッグバンを連想させるエネルギーの流れを、金の蒔絵で施したくなり、妻にデザインを頼んで、時折我が家へ手伝いに来てくれる蒔絵師のYちゃんに線を描いてもらった後、金丸粉を蒔きました。
ここからしっかり漆と金粉を固め、美しく光るよう金を磨いていきます。