1998年の工房設立時には数台しかなかった木工機器類ですが、その後10年で一通りの道具が揃いました。指物・彫物・轆轤(ろくろ)の技術を独学にて習得し工夫しています。木工作業は、塗りとは全く違う感覚で取り組む部分も多いのですが、その分発見も多く自分にとって魅力のある作業です。

█ 指物 さしもの

まだ漆芸家として駆け出しの頃、額作りを一から始めた木工の仕事も、その後のお重箱やテーブルなどの家具を制作する過程を経、現在もまた新しい発見と精進を繰り返す魅力あるものになっています。

█ 彫物 ほりもの

小型のチェーンソーやルーター・トリマーを使用し粗彫りした後、ノミやカンナで表面を美しく仕上げていきます。

█ 轆轤 ろくろ

2005年に外国製の木工旋盤を求めました。使うごとに、徐々に自分の思う形が成形出来るようになってきました。カナダ製品番ONEWAY2436です。木地を挽く以外にも、お椀などの下地研ぎに、中塗り砥ぎなどに、いろいろと応用が利くので大変重宝しています。